見えないものの中にこそ、真実がある

人生とは
思い通りにいかないとは
まさにこの事だ
  
父の命日が過ぎた…

「愛」
見えないものの中にこそ 真実がある



もうどの位前になるだろう?
両親に、
仕事で頑張ってる僕の姿を
見てもらいたいと

コンテストで幾度も優勝し
ある程度自信をつけ
ドキドキする優勝という
最後の名前を呼ばれるであろう
コンテストに初めて両親を招待した。
 
 
コンテストとは
いくら実力があっても
本番わずかな失敗が
勝敗を分ける厳しいものだ。
 

その時
もう10回以上優勝してた僕にとって
この日も、まぁ悪くても
ベスト3くらいには入賞
参加選手の中では
一番優勝に近いのが僕だと思っていた。
 


さて結果発表。
北海道厚生年金会館。2千人の大観衆。
両親がどこに座ってるか
確かめ優勝の瞬間のガッツポーズ👍
インタビューで何を話すか
どんな顔をするか?
いろんな事もちゃんと考え済みで
結果発表に望む。
 

僅かな時間の表彰式の長かった事…

結局名前も呼ばれずに
ステージ側ではない
最後まで残った選外の選手たちの中で
表彰式の最後を終える。
 
人生とは思い通りにいかないとは
まさにこの事である。
 
室蘭から両親を呼んで
栄光の姿を見せるはずが
優勝候補が、入賞さえしない
片付けも全て終わっても
まだ帰らない僕。
初めてコンテストに来た両親が
ひょっとして
僕が会場から出てくるのを
外で待っているのではないかと思い
会場の撤去作業が行われる中
ずっとずっと中にいた。
 


関係者も全ていなくなり
おそらく両親も
もう帰ったであろう時間に
駐車場へ行くと
白い車クレスタが待っていた。



「やはり…いたか…」



車の中から母が出てくる。
僕は母に「まだ帰らなかったの?」
すると「お父さんが待っていてやれ」
と…母が云う。



結果が恥ずかしく
てコンテストの事は口に出す事もなく
母と話していたら親父が車から出てきた。
僕の前まで来る。
 


 
そしてかなりの沈黙。
 
嫌な空気だ。
 
普段でも口数が少ない父が
ボソッと口を開く…

「お前、頑張ってんな…」


その一言だけ言って両親は帰っていった。
 
 
あの大嫌いな父が認めてくれた…

涙が、止まらなかった…




今まで一回も褒めてくれなかったのに
ずっとずっと見てくれていたんだ。

今日の結果は選外だったのに
それを一言も言わず
今までずっと頑張って来たことを
認めてくれてたんだ。



その後も苦労した母を喜ばせたい
父にも認めてもらいたい
亡くなった姉のために

結局18年間もコンテストに出続け
17回のチャンピオンを獲る。
 

○○○○○○○○○○○○○○○○○○

親はというのは


優勝とかそんな結果にこだわらず
一生懸命頑張ってる息子の姿だけで
いいんだ? 

入賞しなくてもその姿を
応援してくれてるんだ…

○○○○○○○○○○○○○○○○○○

あ~気づいた。気づいてしまったよ。


こちら側と、あちら側の壁を
取り去った時
それぞれの別な思いは


実は一緒に 一つに 
つながっていたんだ。と…




父のいるあの世に 届いてくれたかな?
母のいるあの世に 届いてくれたかな?
姉のいるあの世に 届いてくれたかな?



父に、母に、姉に感謝します。
愛は 僕に充分すぎるほど届いてます
愛 - 形のないものの中にこそ真実がある

愛と感謝を込めて・・・川根順史

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川根順史 Vidal Sassoon 24th Champion SKNOW / 札幌市中央区南2西4 Pivot 5F 川根塾/南1西8 札幌ビューティアート専門学校 🎙FMしろいしラジオパーソナリティ🎙 〜じゅん先生のPMAでいこう〜 生放送 毎週水曜 21時〜22時 再放送 毎週日曜 21時〜22時 〜Smileレディがんばる女性たち〜 毎週金曜 17:30〜17:50